拙鬼が捧げたテキスト置き場です。 


お題は「ラブレター」で、宛先等は自由でした。





「共犯者へ」


僕等の関係に致命傷を与えたのは、
間違いなくSEXだったよね。

貴女には先輩って付き合いの長い彼氏が居たし,
僕にも後輩って公認の彼女がいたよね。
そう,お互いにお互いの相手とも友達で、
イイ関係だったよね。

僕等は異性としては貴重な、
恋の悩みが相談できる友達になっていたよね。
それが、いけなかったのかな。

貴女が先輩と別れるって聞いたとき、
ショックだったよ。
本当にショックだったよ。
だって貴女方は、
僕と後輩との理想的な近未来予想図だったんだ。


あの時、
貴女を問い詰めてしまった事、
今でも後悔している。
「どうしてっ?」って。


泣き崩れる貴女なんて、
想像したこともなかったから、
僕は酷く狼狽したっけ。

僕の視線から見て貴女は、
僕よりもずっと大きな存在だったけど
実際に抱いた貴女の肩は、華奢で
紛れもなく女性の肩だった。
あんな貴女に触れなければ
貴女のことを異性として認識しなかったかも
って言い方は、かなり卑怯かな。

でも傍目にも不安定だった貴女を
心配していたのは事実だよ。
後輩も心配するほどだったから。

だけど、だらしのない僕は
お決まりのコースを転落。
冬の強い雨の日に、
バイクしか乗らない貴女を
車で送ったのが運命の日。
……
……
……
……
罪悪感に苛まれて、
お互いにイクこともできなかったっけ。

僕等は結局、
あの日以来まともには顔を逢わすことも
出来なくなってしまってた。
そして卒業を迎えた貴女は、
遠くへ行ってしまった。
貴女は僕に連絡先を伝えずに、
僕は貴女の所在を確かめもせずに。

僕等の関係はこうして終わった。

「yaksaってさ、細いから
 抱きしめるのに手頃なんだよね」
ちょっと困ったような照れ笑い。
先輩と後輩に対する裏切り行為。

あの夜は、
墓場の中まで持っていく。


共犯者へ




有る意味、究極の自爆ネタ。
評判が悪くなかったのだけが救いです。
既にサイトバレしている妻に見られると非常に不味い一品(w


「恋文」

あなたと距離が有るから・・・
まだ純粋で居られるから
今の内に書いておきます。

貴女のこと好きです。

あっ、でも
そんなに重たく考えないで
軽い気持ちで受け取ってください。
(勿論、受取拒絶も可能ですw)

なんで好きになったのかとか
どこが好きになったのかとか
問いつめられちゃうと
答えに窮するんですけど…
言わなきゃ納得して貰えないでしょうし(爆)。

まずは、ルックス。
これ重要。
月並みな言葉で申し訳ないんですけど、
すっごく可愛らしいと思います。

性格も
すっごいマメで生真面目で
ほんと、有る意味、大変そうです。


自分が好きになる女性って、
タイプは違えども共通していることが
たった1つだけあります。
ちょっと不安定に見える娘。
格好良く?言えば、影がある娘。

なんか、こう…
放っておけないんですよね。
(そんでもって自分の無力さに打ちのめされるのですがw)

完成された優等生だったら、
自分は関心を示さないと思います。
でも、
貴女は間違いなく
完成された大人の女性を目指しているし
そこに達する可能性がある方です。

そうなってしまったら、
自分なんかではおっかなくって
声もかけられなくなってしまうと思いまが、
それでも、
貴女のことを応援しています。

今よりも
ずっと強く
ずっと逞しく
ずっと綺麗な
レディに成ってくださいね。

貴女なら、きっと成れるから!


「ラブレターをもらった事がない…」と、おっしゃった
可愛らしい方のために即興で書きました。
恋文というよりは、応援かなぁ(照


「悔恨」


あの時と何も変わっちゃいない・・・

大好きだったから、傷つけてしまった。

それほど好きじゃなかったら、
この思いの丈をぶつけずに済んだのかも。

でも、もう、取り返しは着かない。

行動せずに後悔するよりは、
どうせ同じように後悔するなら
失敗して後悔したい。
誰だってそうだろ?


赦してくれとは言いません、
報酬を求めているわけでもありません。

そんな資格が無いのは
最初っから分かっちゃいました。
ただ、
分かりたくなかっただけで。


最後の最後に
呪いの言葉を紡いでも良いですか?

「anatanokotoga sukidesita」


呪いにすら、成らなかったと思うけどね(自嘲