036:きょうだい
本家を追われた祖母が息を引き取ったのは
拙鬼の実家でした。
それでも、
祖母が最期まで口にしていたのは
直ぐ脇で看取っていた子供ではなく、
自分を追い出した子供の名前でした
人を愛するって
人に愛されるって
どういう事なんでしょうか?
拙鬼には判りません。
・・・判らなくなりました。