カッコイイ風景
料金所での夜勤も終わるころの景色は、 淡くて綺麗な紫色だった。 田舎の有料道路では、 国道が空く夜間に利用する車はほとんどいなかった。 そこは日本の道路とは思えないような、 静寂に包まれた不思議な世界だった。 音も無く薄紫一色に染まったどこまでも続く道。 それはまぎれもなく、カッコイイ風景 だった。